
【体験談】My Story
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アンガーはマネジメントできない
ちょっと挑戦的なタイトルをつけちゃいました。「アンガーマネジメント、なかなかできないんだよね…」とお悩みの方へ、感情ケアプログラムの考え方をご紹介します。
感情ケアプログラムでは、「アンガー(怒り)はマネジメントできないし、そもそもしない」と考えます。
もう少し丁寧にいうと、
「アンガー(怒り)をマネジメントしようとしたとき、それが上手くいく場合はある。得意な人もいる。でも、それだけに頼ると、なかなか上手くいかない場面も出てくるし、不得意だと感じる人もいる。たぶん上手くいかないほうが多いのでは…」
という考え方になります。
一番大切なのは、アンガーマネジメントがうまくできなくても、それはその人の資質の問題でも、能力の問題でもないということ。
理由をお話ししましょう。
「怒り」には大きく3段階あります。
身近に問題のある上司や部下など、「困った人」がいるとします。
第1段階…その人の言動が気に障り、イラッとする。自分自身でも「怒り」とは感じていない段階。
第2段階…その人に怒ったり、言い争い、ケンカをしたりする。自分自身が「怒り」と認識出来る段階。
第3段階…怒りで震えが止められない、激昂するなど。自分でコントロールできない段階。
アンガーマネジメントは、主に第2段階の、自分で認識できる「怒り」には有効です。でも、それ以外の段階ではなかなか難しいと考えられます。第1段階ではそれが「怒り」とは認識していないし、第3段階では待ったなしの制御不能状態に陥ってしまっているからです。
では、どうしたらいいのでしょう。
感情ケアプログラムの基本は「すべての感情を認める」。
そもそも「怒り」とは、敵に反撃して、威嚇するための機能です。原始時代、私たちは怒りがあるから、理性を忘れて敵に立ち向かうことができた。そのおかげで私たちは守られ、ここまで生きのびてこられたのです。
だから、問題のある人は、あなたが反撃して威嚇して、完膚なきまでに叩きのめしましょう。そうしたら怒りは役割を果たして、スーッと収まるわけです。…といって、現代では、そんなことが現実的に出来ないから、私たちは悩むわけですよね。
まず、目指したいゴールは、怒り(イライラも含めて)を押さえつけることでもガマンすることでも、消滅させてクールな私になることでもない、と知ってください。
よくいわれる「6秒ガマン」しても全然収まらなくて、思い出してはプルプルしてしまう。寝て忘れたと思ったのに、次の日に顔を見たら、またムカムカが再燃してしまう…。
それでいいのです。怒りとは、感情とは、そういうものだから。
「怒りを感じる私はダメ」「怒りをおさえられない自分はダメ」と自己否定してしまうことのほうが、よっぽど心にダメージを与えてしまうのです。そして、自己否定が積もればまた、怒りは発動しやすくなってしまいます。
私たちが現実的に向かうべきゴールは、怒りは怒りとして認めておいて、「行動を選ぶ」こと。
乱暴に聞こえるかもしれませんが、心の中がどんなにメラメラしていても、私たちは他人に対して「取りつくろう」ことができる。「行動」さえ意識的に選べれば、現実はかなりスムーズに出来るのです。
では、実際に怒りを感じた時に、少しでも上手に「行動を選ぶ」ためには具体的にどうすればいいのか? 自分の中でくすぶる、ままならない感情のほうはどうあつかえば良いのか?
感情ケアプログラムでは、具体的な理論と手順があります。ぜひ知りたいという方はこちらをどうぞ。↓↓↓
ただ、なかなか重厚な理論でもあるので、機会があるなら講座で実践的に学ぶことをぜひともおすすめします!