私のうつ最短回復ストーリー
【体験談】My Story
vol.46
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自分に優しく/スキル5、「感謝」「ありがとう」を多用する

下園先生も尚さんも「感謝」をとても大切にしています。

それは、人としての倫理観という意味合いもありますが、人生を良くするための一種のスキル、手段として、です。「“感謝”のエネルギーを使わない手はない」。直接的にそうは言っていないのですが、総合するとそんなニュアンスで「感謝」について語っています。

尚さんの著書『神様からのギフト』を一読していただければ、「感謝」について何度も触れられているのがすぐわかると思います。

また、下園先生も、感情のケアプログラムとして「ありがとう瞑想」というスキルを紹介しています(詳しくは『人間関係の疲れをとる技術』を参照してくださいね)。

「感謝」については、感情ケアプログラム指導者コースでご一緒しているA子さんが、先日、ご自身の体験も踏まえて、とても興味深い考察をお話ししてくださいました。

「人には“アッパーリミット”といって、すごく成功したり、幸せになったり、大喜びすることがあったりしても、無意識に自分で制限をかけてしまうことがある。大きな喜びを感じても、その後に病気になったりとか、実生活にトラブルが起きたりとか…。でも感謝だけは、唯一そのリミットが起こらない感情。その意味で感謝は無敵なんだと思う」

感謝は無敵。すごく素敵な考えですよね。でも、だからといって、「よーし、今日から感謝ざんまいだー!」といっても、それも違うのだとか。

「感謝は、体調とか感情とかシチュエーションとか、いろいろな条件がそろった時に、お腹からブワーッて“湧いて”くるもの。しようと思ってできるものではないんですよ。だから、最初は“カラ感謝”でいいんです。心が伴っていなくても、言葉だけありがとう、と言う。繰り返すうちに、やがて感じやすくなって、自然な感謝の思いも湧き上がりやすい体質になる。そういうものなんじゃないのかなって思うんですよね」

感謝を大切に、と言われると、とてもシンプルに聞こえます。A子さんは「結局、大事なことって、昔からずっと当たり前のように言われていることなんですよね」とも。下園先生、尚さんが日ごろ話されていることが違う角度から裏付けされ、とても貴重なお話でした。

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