私のうつ最短回復ストーリー
【体験談】My Story
vol.38
12/9
UP

自分に優しく/苦しみにはワケがある

下園先生の著書をいくつか読むと、必ず「原始人」のストーリーが登場します。

なぜ私たちに感情や苦しみがあるのか? それは、原始の時代から私たちが「ヒト」という種としてサバイバルするために必要だったから。ただし、本能に組み込まれたこのプログラムは、現代においてはやや過剰なので、心のトラブルに発展しがちなのだ…というストーリーです。

一方、霊視カウンセラー尚さんは、著書「神様からのギフト」の中で一貫して「苦しみの中には課題がある。そして、その課題は魂の成長のためにあり、生まれる前に自分で設定してきた」と語っています。こちらは「魂の課題」のストーリーです。

どちらのストーリーにも似たメッセージが含まれています。

それは、

「その苦しみにはワケがある」

「苦しみは、あなたがダメだから起こったのではない」

「見えない意味を知り、適切に対処することで、あなたは必ずそれを乗り越えられる」

ということ。

こうしたメッセージは、悩みを抱えたときには、大きな支えとなります。どん底にいるとき、何よりつらいのは、先が見えないこと。そして「その試練に意味がないかもしれない」と感じてしまうこと。「苦しみは自分のせいで、自分がダメだったから起こったのだ」と自分を責めてしまうことも、立ち直るためのパワーを骨抜きにしてしまう。

でも、そうではなくて、自我を超えた世界の仕組みがあって、私はそのために今は苦しいのだ…と思えれば、少なくとも、次に向かう勇気はわいてくる。闇の中疲れ果てているとき、チラリとでもそう信じられるかどうかは、死活問題です。

いちばん大切なのは、最終的にその人が乗り越えること。そして、生き抜くこと。

「原始人」のストーリーも、「魂の課題」のストーリーも真実であり、同じ役割を持っていて、現実的、論理的に語るか、精神的、霊的な視点で語るかだけの違いのように、私は感じるのです。

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