
【体験談】My Story
vol.30
6/19
UP
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「地震の後の不安」について思うこと
大阪地震を受けて、下園先生がブログでこんな解説を書かれています。https://www.yayoinokokoro.net/2018/06/19/地震の後の不安/
地震の後のばくぜんとした「不安」には理由があること。それを知るだけでも、「自分だけではないのだ」と安心することができますね。
このブログを読んで、思い出すことがありました。
2011年の東日本大震災。私は柏市内のオフィスで接客中だった時に震度5強に遭遇。電車が止まり、その夜は自宅へ帰宅することができませんでした。
とはいえ、ホテルで仮眠がとれて、翌日午後には、動き出した電車で帰宅。直接の被災者の方々に比べれば、本当に影響は軽い方だったと思います。
でも、その後、しばらくは独特の「そこはかとない不安」が、いつもつきまとっていました。
例えば、地震後数ヶ月。運動靴と歯ブラシ、着替えの下着をいつも持ち歩いていたこと。
また、電車で出かけるたびに「行った先で地震があったら、歩いて帰れる距離だろうか」と必ず頭をよぎっていたこと。これは覚えている限り、私の中では何年も(つい最近まで)続きました。
出かける矢先、はこうとしていたパンプスを、ふと、かかとの低いものにかえたことも1回や2回ではありません。
世の中、「不安が強い」とか「心配症である」ことは、どちらかというとネガティブに取られがち。また、性格や気質の問題として、克服すべきもの、というイメージも強いですね。
でも、少なくとも、不安の感情には存在する理由があります。
不安は感じても大丈夫。
不安は消えなくても大丈夫。
自責の念は持たなくても大丈夫。
当時の自分自身にも言ってあげたい言葉です。