
【体験談】My Story
UP
落ち込みは”想定内”
2月後半、再び調子がダウン。途方に暮れた私は、下園先生とSさんにメールをしました。耳の違和感のこと、花粉症ではあること。心労があったかといわればあったけれど、不眠というほどではないこと。最近はヨガや運動をよくやっていて、もしかしたらやりすぎたかもしれないこと。耳鼻科でデパスという抗不安剤を処方されたこと…。長々と近況を訴えました。
返信はすぐ届きました。
下園先生/
大丈夫ですよ。予定の波のひとつです。 しかも小さい波ですんでますよ。デパス3日分なんて元気な人への処方です。気をつけて休んでいれば必ず元に戻ります。 安心してください。
Sさん/
こんにちは。花粉症の症状は確かにいろいろと影響が出ますね。体調も波がありますから、重なると体や気持ちに変化が起きます。次回は、今週の木曜日ですね。またじっくりお話し聴かせて下さい。休めていたらOKですよ。
「うん?これだけ?」。下園先生のメールもSさんのメールも、こちらの深刻さに比べて、さらっとしていて、いつものにこやかな感じ。「想定内なんだ」と安心しつつも、ほんの一筋、腹立たしくもありました。
でも、落ち着いてよくよく考えたら、前回カウンセリングでいわれたのは、「上手くいけば、4月に回復」「上手くいけば、あと2回のカウンセリングで終わり」という言葉。あくまでも“上手くいけば”、が前提だったのです。
ふいに思い出したのが、先生のもう一つの言葉。「あと2回くらい、好調と不調の波が来るかな」。「治った」とか「もう大丈夫です」なんてひとことも言われてはいなかったのです。
なんて早トチリの私! でも、仕方がない。それだけうつ状態は苦しい。わらのような希望があるなら、それにしがみついてしまう。一刻も早く脱したい私がいるのだから、と自分をなぐさめました。
「とにかくもう一度、ゆっくり休まなくては」。朝、家族を見送ったあと、私はふとんに戻りました。すぐ眠りは訪れます。でも、今度は、ストーリーはないけれど気持ちの良くない夢が続けて襲ってきました。休職の最初のころにもよく「あせる夢」「苦しい夢」を見ていましたが、その時点に戻ってしまったようでした。