私のうつ最短回復ストーリー
【体験談】My Story
vol.5
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UP

休職、カウンセラーとの出会い

ときに、人生とは不思議なことが起こります。うつ状態で苦しむ私でしたが、小さな奇跡がありました。

あるとき、退社を申し出た私を、役員の女性がランチに誘ってくれました。

「退社したいっていう意向は聞いたんだけど…。 今いったいどんな状況か、教えてくれる?」

「役員、私はこの本を読んで、ようやく自分に起こっている事態がわかったんです」と、私はバッグの中に持ち歩いていた書籍『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』を差し出しました。「友人が教えてくれた本です。自衛隊のメンタル教官だった下園壮太さんという方が書いた本で、要は、私は蓄積疲労によるうつ状態なんです。この状態に陥ったら、休むしかないそうです。なので、もう退社して無期限で休みたいんです」と、一気に私はしゃべりました。

「そうなのね。エ? うん? ちょっと待って。自衛隊のメンタル教官? 下園…さん?」。役員は本を手に取って、あっと声をあげました。「この方、来週の勉強会の講師よ」

「えっ!」

「そうよ。定期的にグループ会社の有志で集まって勉強会をやっているんだけど、この方、来週の講師よ。『部下がうつになったら』というテーマで、自衛隊のメンタルヘルスやっていた人が講師って言っていたから、間違いないわ」

「ホントですか?! 私、その勉強会に参加させてください!」

この本を貸してくれたママ友からは「下園先生の講演会とか一度行きたいんだけど、なかなか機会がないんだよね」と聞いていたので、まさか本人に出会える機会が一週間後に用意されるとは! うれしいミラクルでした。

その後、私は直ちに退職するのではなく、ひとまず2カ月休むこと、休職後にもう一度退社するかどうかを決めること、また勉強会に参加して、今後の対応策については下園先生に意見を求めることが決まりました。

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