私のうつ最短回復ストーリー
【体験談】My Story
vol.3
9/12
UP

倦怠感で動けない…

「会社を辞めたい」。そう話す私に、上司は一週間のお休みをすすめてくれました。

が、「辞めたい」と言いながら、一方で「今は会社を休むわけにはいかない」という思いが、かたくなに頭を離れません。同僚のBさんも「ちょうど大きい仕事が終わって、私も落ち着いたから、ぜひ休んで。大丈夫だよ」と言ってくれたのですが、「Bさんは私に気を遣って、本当は困るのに、わざとそう言ってくれている」と思っていました。

「今一週間も休んだら、ほかの人にしわ寄せがいってしまいます。3日でいいです」。なかなか気が進みませんでしたが、そう言って、まず3日休みました。

そのあと、すぐに9月のシルバーウイークがあり、その週は5日連続で休みました。

この休みはほとんど寝て過ごしました。朝ごはんを食べて、疲れを感じて寝る。昼に起きてランチを食べて、また体がだるくて寝る。夕方起きて、夕飯を用意し、また夜寝る。いくら寝ても寝ても「疲れた感じ」がとれません。しかも目覚めても、すぐに動けない。布団から起き上がれない。夫も娘も心配そうに、冬眠の熊のような私を見守っていました。

10月に入ると、耳のつまり、倦怠感に加えて、今度は手足、背中が重たくなってきました。それは、もう一人背負っているのかのような重たさ。席に座っていても、自分の体を支えているイメージでした。

「さすがにおかしい。深刻な病気かもしれない」

不安にかられた私は内科や神経内科にもかかりました。が、血液検査もCTスキャンも異常なし。医者は頭をひねるばかりでした。

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