私のうつ最短回復ストーリー
【体験談】My Story
vol.4
9/19
UP

「そうか。私はうつなのか」

さらにお休みをもらい、気分転換に、大好きな石垣島にも旅行しました。石垣島では、娘と夫に遊びに出かけてもらい、私はホテルの窓から海を眺めながらゴロゴロ。旅先でも、帰ってからも一向に気が晴れません。

暗闇をさまようような日々。暗い気分の私に、一冊の本との出合いがありました。それは、『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(下園壮太著、朝日新聞出版/朝日選書)。「私も似たような状況になったことがあるの。この本おススメです」と、働くママ友が教えてくれた本でした。

「心の疲れ? 私の場合は体の疲れなんだけどな」と思いながらも読み始めると、「私のことが書いてある!」とビックリ。あらゆる体の不調、疲れ、倦怠感、動けない感じ、イライラ、「会社を休めない」というかたくなな思い…、紹介されている症例が、ことごとく当てはまるのです。

この本でようやく、私に起きている事態がわかりました。それは、蓄積疲労による「うつ状態」。

自分がうつ、と認めるのはものすごくショックです。けれども、その一方で訳のわからない状況に、ようやく糸口が見つかり、ホッとする部分もありました。

それまで、うつとは、心の病だと思っていました。何かの出来事や事件をきっかけに、心が先に病んで、体がそれに付随して不調を起こす。そんなイメージだったので、体の不調が先に来た(と感じていた)私は、うつだとは思いませんでした(心療内科を受診したらうつといわれるかもしれない、とは思いましたが)。

この本によると、うつとは、疲労が蓄積し、エネルギーが枯渇した状態。心にも体にも「今は動くな」という指令が働くことだそうです。

また、対処方法の基本は次の通り。まず、とにもかくにも、1カ月~2カ月休むこと。これでまずは体のエネルギーを回復させる。次が「リハビリ期」。少しずつ社会復帰のトレーニングをしながら、心のエネルギーを回復させていく。

この本に従って、とにかく休もう。それが最優先でした。

私は退社して無期休養に入ろうと考えました。

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